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【ももちゃんはナデナデ大好き】 [【09年07月】]

いつも、ご訪問、ありがとうございます。

ついに梅雨明けでしょうか。 湘南は今日はなんともいえないほどすがすがしい日です。 日差しは暑いのですが、湿気が無く、風が吹いているので窓を開けておけば部屋を風が流れてゆきます。 エアコンなど全く要らない気持ちよさです。

買い物ついでに縞君たちに会いに行きました。 今日会えたのは縞君と三毛猫姉妹だけ。 でも、みんないつもご飯が出ているのでそんなに心配する必要はありません。 帰りがけに、空をトンボが飛んでいるのに気が付きました。


今日は実家のももちゃん。
ももは以前はとても、とても、臆病者で、いつも高い棚の上に登って下を見下ろしているばかりで決して降りてこようとしませんでした。 たまに降りてきても、まるで野良猫がこっそり家に入ったみたいに背中を下げて忍び足でコソコソ歩いていて。 この子は一生、隠れているのかな・・・と思っていたのですが・・・

今のももは猫が変わったみたいに甘えん坊です。
帰るとすぐに寄ってきて、近くでコロコロして撫でろ撫でろと要求しています。


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「お帰りにゃ」


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「ささ、早くナデナデするにゃ」


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「早くにゃ。 待ちきれないから顔でも洗うニャ。」


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「ささ」


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「はやくなのニャ」


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「コロコロニャ」


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「写真はいいから、早くナデナデにゃ。」




いつもまわりにまとわりついてます。









おまけ(ナプキンイラスト)
忙しくて、絵を描いてる時間がなかなかまとまらず、ポツポツ描いて来たのがたまったので第3回です。


まだ3巻組みの第1巻の後半くらい。 イントロダクションといったあたりです。
主人公中条タクは五億年前の月に呼び寄せられ、そこで当時の月が繁栄を極めた星であったこと、その繁栄が他の星との戦争により危機に瀕している事を知ります。

彼らを呼び寄せたのは月のモコ帝国の若き元首ノーマン王子。 タクはふとした偶然からノーマンの命を救うことになり、ノーマンの月を滅亡から救うための計画と自分達の関係を知ることになります。



ノーマン (3) (手塚治虫漫画全集 (178))

ノーマン (3) (手塚治虫漫画全集 (178))

  • 作者: 手塚 治虫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1981/06
  • メディア: コミック



アローデ市で我々が連れて行かれたのは、特殊訓練所という場所だった。
そこの所長がベガー少佐という男で自らエイリアンキラーと名乗るスパルタ
軍人だった。 我々は有無を言わせず、この訓練所の訓練生にされてしまった。
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その上、私は母と引き離され、母の行方はここでわからなくなってしまった。



訓練所には我々より先に十人ほどの隊員達がいた。 みな超能力
を持っていてその訓練をここでしていたのだ。

我々の世話を焼いてくれた隊長はブッチという軍人だったが彼の顔は
見た目、まるっきり犬だったんだ。 

他の連中も宇宙のあちこちから来ているらしく、みな風変わりな風貌だった。
訓練所の生活は色々驚きの連続だった。
たとえば食事。 見た目は立派なんだが、野戦を想定した料理で色々な生き
物の丸焼きだったり、それはそれは、気味の悪いものばかりだった。



そんな食事のときに私は一人の女性に出会った。 彼女はルーピという名で
地球で言うスピカ星系から来た宇宙人でカンガルーが祖先だと言った。
見た目がまるっきり地球人だったので、地球人かと思ったというと、
彼女は笑いながらそれを見せてくれた。
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それは、尻尾だったんだ。
彼女のお尻には立派な尻尾が生えていたんだ!!



たまげた私に彼女は色々いきさつを話してくれた。
彼女は月に憧れて留学生としてやってきて、能力を見込まれて
ここの訓練生になったのだという。
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彼女はノーマン王子に夢中で、あまりノーマンのことを褒めちぎるもんだから
話を聞いている私は面白くなかった。


私達を無理やり地球からつれてきて
こんなところの押し込めた男のどこがいいんだろう。


そんな話をルーピとしていたおかげで私達は訓練の開始に遅刻し
ベガー少佐に大目玉を食う羽目になった。
少佐をとりなしてくれたブッチ隊長が私に言った。
「我々はノーマン計画の為に集められたのだ。
いずれ王子から直接聞くだろうが、そうすれば
王子の素晴らしさはわかるよ。」と


不承不承、隊長の話を聞いていた私だったが、その機会は意外と早くやってきた。











訓練所の野戦訓練で私とルーピはペアで敵味方となる事になった。
この訓練のさなか、私は怪しい男達を見つけた。
捕らえた二人はノーマン王子の別荘が近くにあり、それを爆破する
計画を白状した。


私達は刺客をノーマンに突き出したのだが、驚いたことにノーマンは
はじめからそれを知っていたという。 
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彼はその秘密の機械タイムヴューアを私に見せてくれた。
タイムトンネルと違いその場にはいけないが任意の場所の未来過去を
覗き見する事が出来、それで刺客のことも知っていたという。



私は王子にノーマン計画について尋ねたが、彼は言を左右して
それを語ろうとしなかった。
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それでも私が食い下がると彼はついに話し始めた。


「君達の時代、月はどうなっている・・・?」
「人の住まない死の世界だろう・・・」
彼はタイムヴューアを操作し、我々が見慣れた月、五億年後の月を映し出した。
「なぜそうなったか、わかるか?」


「・・・」


「月とゲルダン星の間に月の命運を掛けた戦争があったんだ。」
「そして月は負けたんだ。」
「沢山の核爆発があり、敵も味方もバタバタ死んでいった・・・」
「これが月の運命なんだ。」







「だが、運命は変えられないと思うか?」
「僕は必ず運命を変えてみせる。そのために、
ゲルダン人に勝つために超能力者が必要なんだ。」
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私は仰天した。 そんなことになったら地球はどうなるのだろう。
私も生まれないかもしれないし、
日本という国すらなくなるかもしれない。

私は地球の歴史がどう変わろうとも月の運命を変えてみせると
主張するノーマンに対し、理解は出来たが、賛成は出来なかった。




そんな私の反対を聞いたノーマンは初め激しく激昂したが
しばらくして思い直したらしく
「君達地球人と月人は兄弟のようなものだ、兄弟喧嘩はよくない。」
といい、私に謝ると手を差し伸べ協力を求めた。
一国の王子が所詮は一傭兵に過ぎない私に手を差し伸べたのだが
私は素直に彼の手を握り返せなかった。
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ノーマンはルーピに声をかけ、留学生の身で訓練所に入って
くれたことを感謝すると言っていた。
ただでさえ、ノーマン命だったルーピの喜んだこと・・・
顔だけでなく尻尾まで真っ赤になって照れていた。


こんないきさつで、私はノーマン計画を知ることになった。
この計画に私が協力し、成功すれば
私は生まれないことになるかもしれないのだ・・・





後に恋人になるルーピとの初めての出会いはこんな感じだったわけですが、この話を見ていておかしかったのがルーピの性格がかなりミーハーな事です。 上の粗筋では割愛しましたが留学の理由は要するに、「ノーマンに憧れたから」らしいのです。
英国王室の王子様に憧れてイギリス留学するようなもんでしょうか。

ノーマンが主張する月の運命を変えてみせるという信念も敬服するものがあります。 未来を映す機械の説得力にもかかわらず、それを変えようとする信念は元首として国を率いる以上必要な事なのでしょう。 諦めた者が敗者であるという鉄則から言えば、まさにそうなのですが、なんらの拠り所無い場合になかなか出来るものではありません。



さて、これからタクはノーマンが告げた最終戦争の連鎖核爆発がなぜ起きたかをミレヨ大尉から聞くことになります。 それはまた、次回、絵が描けたら・・・

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【こちは美少年学校停学?】 [【09年07月】]

いつも、ご訪問、ありがとうございます。
今日はですね。


こちま君が懺悔するそうなので。。。
ね、こちま君。

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「こちまだよ・・・ こちまね、美少年学校を停学になっちゃったよ・・」



こちま君、ちっこを垂れたので、停学処分です。 でも、いきなり退学にならなかっただけいいのかな。


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「こちまね、どうして停学になっちゃったのかな?」


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「こちまはいい子だよ。」


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「はやく学校いけないかな。」


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「ねえ。」






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「とりあえず、チッコはおトイレで・・・」






実は、今日初めて知ったのですが、日本のハチ公のお話をハリウッドが映画化したのですね。 8月公開だそうで。 湘南のハンバーガー屋でアイスコーヒーを飲んでいたら、カップにその宣伝の絵が。 飼い主の大学教授の急死後も、その死を知らず、毎日、主人の帰宅時刻駅に迎えに行きつづけたハチ。 このお話を知らない人はいないでしょう。
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カップに描いてあった映画のワンシーンをレシートの裏(笑)に描いてみました。
渋谷駅はベッドリッジ駅、上野教授はウィルソン教授と変わっているが、ハチはハチのまま。 リチャード・ギア演じるウィルソン教授とハチのひとこまです。











おまけ(ナプキンイラスト)
お気に入りの漫画を喫茶店の紙ナプキンに描くイラストでご紹介。

さて、予告編、第1回に続き、やっと絵が描けたので、第2回。 手塚治虫、ノーマンです。
ノーマン (1) (手塚治虫漫画全集 (176))

ノーマン (1) (手塚治虫漫画全集 (176))

  • 作者: 手塚 治虫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1981/04
  • メディア: コミック






禿鷲の舞う小屋の中にいたのは・・・




なんと、二人の若い男達だった。 一人はマルセイユの船員、ルイ・ブードル、もう一人は英国人ディビット・フライト。
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二人とも誰かにここに呼びつけられたという。 私達も呼びつけられたといえるわけで、誰かが意思を持ってわれわれを呼び集めたようだった。 実は、ブードルとフライトは超人的な能力を持っていた。 ブードルは動物を呼び寄せ意のままに操ることが出来、フライトは物陰を透視する事が出来るのだ。 それに比べたら私も両親も特別な技能は持っていない。 そう、そのときはそう思ったんだ。




いつしか、吹きすさぶ風の音がぴたりと止んでした。。。
不気味な時間が過ぎ、しばらくして。。。





小屋にもう一人の男が現れた。 その男は、私達を呼んだ人物の代理人として我々を案内しに来たという。 それも、目的にまでは徒歩で行くというのだ。 こんな荒地を歩いてゆく? いったいどこへ?・・・
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男は私達を呼びつけた人物は戦争の為に私達を呼びつけたという。
男についてゆくと、空が渦巻く雲で覆われた場所に出た。 そのとき、私達は時空を超えていたのだ。 地球から月へ、そして現代から五億年前へと。。。




男と共に霧深い道を進んでゆく時にそれは起こったのだ。 遠くから地響きが響いてきたと思ったら、巨大な岩が転げ落ちて来た。 それは、あろう事か、母の頭上に落ちかかってきたんだ。 私は思わず叫んだ・・・「岩よ、止まれ!!」と。
そうしたら、そうしたらだ。

岩が止まったんだ。 地上1メートルに浮いたまま・・・
私は必死に転んだ母を岩の下から引きずり出した・・・


そう、岩が止まったんだ。一瞬だけ。
・・・・・・・・・
・・・














私達が霧の中、男に案内されてたどり着いた所。 そこはカルカン砦と呼ばれる要塞だった。 砦では守備隊長でミレヨと名乗る精悍な大尉が私達を応対してくれた。 要塞は時代がかった旧式のものだったが、風雲急を告げるのか、兵士達が盛んに行きかっていた。
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ミレヨ大尉によれば、ここは月のモコ帝国だという・・・それも五億年前の・・・






そう、その砦で、私の父が殺されたのだ・・・ 私達の目の前で。
父が部屋を出た時に、その矢はどこからか飛んできた。


一瞬だった。



父の額にそいつが突き刺さって・・・




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そこで私達は、想像も出来ない事を目にした。
父は即死だった。 でも、恐るべきことはその後だった。
父の体は私が見ている前で、見る見る塩の塊になってしまったんだ・・・



それだけではなかった・・・
私達は、さらに身の毛のよだつものを見ることになった。


父を撃ったのは敵のスパイだった。 フライトが透視術でスパイを見つけたんだ。そして、彼自慢の曲射銃がそいつを仕留めたのだ。
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その姿を見て、私達は震え上がった・・・

あまりにも気味悪かったのだ・・・

今はそれは話さないでおくよ。
敵の名前だけお話しよう。
そいつらはゲルダン人というんだ。








数刻後、その敵兵団が砦を襲ってきた。 砦には非戦闘員も含め百名ほど、敵は数個師団だという。 どう考えてもこれまでだった。 しかし、私は父の仇を討つために闘うことにした・・・ 逃げるにしても逃げる場所も無かった。
フライトも自慢の銃を片手に闘うといい、「サムライは親の仇に弱いな」などと不敵に笑っていた。




どう考えても全滅は避けられなかったが、私達は生き延びることになった。
突然、煙のように現れた(それは後にテレポーテーションだと知ったんだが)青年は月のモコ帝国の王子ノーマンだった。 彼は敵に対し捕虜と我々の交換を示して交渉し、敵を撤退させたのだ。
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私達はノーマンが差し向けた迎えの馬車でモコ帝国の都アローデ市へと運ばれた。
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当時、宇宙でもっとも壮麗とうたわれたアローデ市はまさに光の都だった。
私達は、ここでさらに驚くべき事実に遭遇する事になったのだ。





なかなか、上手にご紹介できません。
ぜひ、ご興味がある方は本を入手されて読んでみてください。 これは個人的にはとても気に入っているお話です。 ここまでで、3冊組みの1巻の半分くらいまで。 この後、タクは特殊部隊ノーマンレンジャーの隊員として訓練を受け、ルーピを含む仲間達と出会い、敵との血みどろの戦いの中で戦争の正義・不正義、残酷さを目の当たりにしてゆく事になります。


このお話はちょうど、ソ連が世界最初の人工衛星スプートニク1号を打ち上げる直前に書かれたようです。 もっとも有名なSFといわれる2001年宇宙の旅という映画がアポロの月面着陸と同じ時期に製作されたのを考えると、すごいことと言えましょう。


このままご紹介を続けてゆくと、いずれ、紹介する事になるでしょうが、このお話の中では、ゲルダン人=悪とは必ずしも描かれていないことが印象的です。 覇権を争う戦争にとって正義も悪も無い。あるのはただ、戦いと、暴力と殺戮なのだ。という立場が描かれています。


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【美人姉妹】 [【09年07月】]

いつも、ご訪問、ありがとうございます。

なんとも忙しくて、週末出た上に、月火と終電まで仕事をしていたらすっかり消耗してしまいました。 眠くてたまらない・・・ 今朝は湘南は珍しいほどに爽やかな朝でした。 こんな爽やかな日は5月以来かな。


フィルムのカメラは現像しないと結果が見えないので、現像を待つのがワクワクして楽しいです。 デジカメだと、いきなり結果が見えてしまうから。


今日は神社の美人姉妹です。

アイちゃんこと三毛(妹)さん。 訪ねてゆくと、さかんにニャーニャー言って声をかけてくれます。 いかにも女の子っぽいかわいい子です。
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こちらは三毛(姉)さん。 妹さんに比べると凛々しくてボーイッシュ。
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いつも、ちょっとはなれたところからじっと見つめています。
機能の記事で三毛(姉)さんの背景に映っていた碑文は神社の玉垣の落成を記念する石碑です。




OAZO丸善。
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やっぱり、一眼レフのほうが綺麗だな・・・当たり前だけど。





ナプインイラスト、なかなかあらすじ紹介するほど描きたまりません・・・最低5~6コマ無いとあらすじにならないので。もうしばしお待ちを。



とりあえず、未使用で残ってたイラスト

西遊妖猿伝
西遊妖猿伝 大唐篇 4 (モーニングKCDX)

西遊妖猿伝 大唐篇 4 (モーニングKCDX)

  • 作者: 諸星 大二郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/02/23
  • メディア: コミック
養蜂娘の蜜娘(みーにゃん)
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悟空に付きまとって片時もはなれないようにしたり、
ルー娘(るーにゃん)の方に後空が行かないように
行く先先で誘導してみたり、色々けなげな努力を
している一方、後空が螞娘(まーにゃん)の事を口に
すると「いつ会話したの?」と詰め寄ってみたりする
ねたみ深さも持っていたり。。。



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【久しぶりに三毛(姉)さん】 [【09年07月】]

いつも、ご訪問、ありがとうございます。

いやぁ・・・
忙しくて・・・ 絵描いてる暇ありません。


これは先日の日曜の三毛(姉)さん。 登場が久しぶり。 ちゃんと元気にしています。 フィルムカメラはランニングコストが高いので、しばらくの間(2ヶ月近く)、休眠していたので、その関係で久しぶりなだけです。

この写真も一眼レフ。
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こちらは、毎度おなじみ OAZO。 いつもはコンデジの写真なのですが、これは一眼レフ。 ISO800 のフィルムで 1/20秒で手持ち撮影。
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今回はナプキンイラストはお休みです。


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【みんな、ハンサムに撮れたかな】 [【09年07月】]

いつも、ご訪問ありがとうございます。

忙しくて、なかなかイラスト描くのが進まなくて・・・

この間の金曜に実家に帰った時に一眼レフカメラを持ってゆきました。 いつもは実家の猫達を撮るのはコンデジなのですが、いいカメラで撮るとさすがに綺麗です。
フィルムが Venus800 という高感度フィルムだったので粒子が荒れてしまっていますがそれでもコンデジよりは圧倒的に綺麗。


窓辺でくつろぐちゃーこちゃん。 なんか、いい感じに撮れました。
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アストロボーイことにゃーこちゃんも窓辺でくつろいでます。 そのうちに・・・
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「ふぁ~~~」
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「ああ、気持ちよかった。」
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「窓辺はたのしいな。」
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やっぱり
重くても一眼レフのほうがいいのですが、鞄に入らなくて(笑)。









おまけ(ナプキンイラスト)
お気に入りの漫画を喫茶店の紙ナプキンに描くイラストとあらすじでご紹介。

予告編に続き、手塚治治虫のノーマンです。


「ノーマン」は主人公中条タクが33歳の時、20年前の不思議な経験を振り返って語る形で始まります。

ノーマン (3) (手塚治虫漫画全集 (178))

ノーマン (3) (手塚治虫漫画全集 (178))

  • 作者: 手塚 治虫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1981/06
  • メディア: コミック

20年前のあの不思議な出来事を覚えているだろうか。
新月の夜、それは現れた。
月が出ない日のはずだったのにそいつは現れたんだ。
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世界中の人がそれを見た。 そいつはなんとも気味の悪い蒼い月だったんだ。
望遠鏡で見ても、そこには何も無く、結局なんだかわからなかった。。。


その後、しばらくして、父が血相を変えて帰ってきた。
父は私と母にすぐに国外へ出る必要があるというのだ。
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父によれば、父の会社はインドシナ戦争に秘密ルートで兵器を
売っていたが戦争終結で商売が出来なくなっただけでなく
政敵に狙われる羽目になり、急遽、会社から海外脱出を命じられたという。
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私達は取るものもとりあえず、羽田から出国した。


指定された脱出先は東南アジア。
指示された場所は全くの山の中で、見渡す限りの荒れ野だった。
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こんなところに会社があるはずがない…
不安をかきたてられた私達は、付近を捜し人影を見つけた。
何かわかるかも知れない。
私はその人物に向かって走った。








しかし、それは、なんと、近づいてみると









すっかり乾ききったミイラだったんだ。
ミイラが杖にすがって立っていた。
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その上、不思議なことにミイラは紙片を握っていた。
その紙に書いてあった場所に行ってみると。


おびただしい禿鷲が群がる廃屋があった。
そこに何があったと思う?
・・・





ノーマンというお話が有名なのかどうか実は知らないのですが、mito_and_tanu的にはかなり好きな手塚作品です。 近所の古本屋さんで3冊セットの朝日ソノラマ「SUN COMICS」という古本を買ったものが手元にあります。 昭和49年初版発行と描かれていますので、話は結構古いもののようです。

国際線が羽田だったり、羽田を飛び立つ飛行機が水平尾翼が垂直尾翼の上部についているスタイルだったりするあたりが時代を感じさせます。 車もですね。



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【こちは悪少年?】 [【09年07月】]

いつも、ご訪問ありがとうございます。
ちょっと、忙しくて、休日も仕事だし。。。

今日は少し気温が下がり、しのぎやすい日でした。 特に夜になると気温が下がって、開けた窓から吹き込む風が涼しいです。



さてさて、実家のこちま君、美少年学校にせっかく入学したのに、早くも悪少年のレッテルを貼られているようです。 困った困った。


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「こちまだよ」


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「こちまはね、悪少年じゃないよ」


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「こちはいい子だもん」


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「どーして、わかってくれニャイのかニャ?」


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「うーん」



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「アストロボーイが思うに・・・まずはチッコをやめないと・・・」



だ、そうですよこちま君。







おまけ(ナプキンイラスト)
お気に入りの漫画を喫茶店の紙ナプキンに描くイラストでご紹介。


なかなか、忙しくて、絵描いてる暇がありません・・・
西遊妖猿伝だけですとなんですので、なにかいいお話が無いかな~ と思い、考えた結果、これをご紹介しようかと思います。
再び手塚ワールドです。

ちょっとマイナーかも知れませんけれど、mito_and_tanuは好きなお話です。


ノーマン (1) (手塚治虫漫画全集 (176))

ノーマン (1) (手塚治虫漫画全集 (176))

  • 作者: 手塚 治虫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1981/04
  • メディア: コミック



とりあえず、今回は予告編ということで・・・なにせ絵が描いていないので。

今を遡ること数億年の昔、地球では恐竜が地上に覇をなしていた当時、
月には高度な文明が栄える国家があった。 その名はモコ帝国。

主人公、中条タクはある日、急に父親が外国赴任となり家族ぐるみ
離国する。 行った先は不毛の地であり、どう考えても赴任地とは
似つかわしくない。 

彼らは同じ場所に呼び出された数名の男達と出会う。
お互いに不審がる彼らの前に現れた案内人はそんな彼らの不審を
意に介する様子も無くついて来いと告げる。

彼らが想像を絶する不思議な景色の中を歩いてたどり着いた場所は
なんと数億年前のモコ帝国の地だった。

彼らの前に姿を見せた青年はモコ帝国の王子ノーマンと名乗り、
彼らを帝国侵略をもくろむ宇宙人を撃退するための傭兵として
招聘したと告げる。

こうして主人公中条タクは無理やり月を守るための傭兵部隊に
編入され訓練を強制されることになる。
その傭兵部隊で出会った仲間達は宇宙中から集められた超能力者集団
であり、彼もまた、自身の特殊能力をそこで磨くことになる。



月の都アローデシティ防衛の最前線、カルカン砦を視察するノーマン
付き従うは大臣マヒネス。
空を覆う硝煙はノーマンの閲兵に対する敬意の礼砲。
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傭兵部隊の仲間ルーピとタク。 ルーピはカンガルーが進化した宇宙人。
後に二人は恋人同士となる。
彼女から「地球人の恋人達はどうやって好意を表現するの?」と聞かれ、
「キスかな・・・」と答えたところ、
「じゃ、やって見せて」といわれ、ちょっと照れつつ彼女にキスするタク。
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【こちっこ】 [【09年07月】]

いつも、ご訪問、ありがとうございます。

朝は涼しいですが、昼間も夜になっても蒸し暑いですね。
東京駅は湘南に比べて夜でもとても蒸し暑いです。 東京でトンデモなく暑いと感じて、東海道線で湘南に戻ると涼しいのは、東京がヒートアイランドだからなのでしょうね。

さて実家のこちま君、せっかく美少年学校に入学したのに早速ちっこを垂れているらしいです。 なんともはや・・・


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「こちまね・・・」


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「ちっこ垂れて怒られたの・・・」





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「ちっこは駄目ニャ」



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「美少年失格・・・」




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「いい子にしないとアストロボーイになれないよ」




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「ぷす~~」




ちゃんと反省してくれるといいんですが・・・








おまけ(ナプキンイラスト)
お気に入りの漫画を喫茶店の紙ナプキンに描くイラストでご紹介。

相変わらず、西遊妖猿伝のイラストです。
そろそろ、べつのものを始めないと・・・と思いつつ・・・

あらすじほどきちんとしていませんが、主人公悟空は結構モテるくせに不調法というお話。
西遊妖猿伝 大唐篇 4 (モーニングKCDX)

西遊妖猿伝 大唐篇 4 (モーニングKCDX)

  • 作者: 諸星 大二郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/02/23
  • メディア: コミック


竜児女を亡くしてから、悟空は紅孩児(こうがいじ)と再び出会い、その仲間達と共に唐の皇帝暗殺を目論むが結局失敗し、お尋ね者として北方の辺境地に逃亡せざるを得なくなる。

悟空は一時期、群雄の梁師都(りょうしと)に仕えるが、唐への反逆が民衆を苦しめるだけに過ぎないと考え、梁師都と袂をわかち、一人あても無く旅に出る。
その途中、突厥に襲われていた少年 巽二郎を助けたことから、彼の父親探しに協力する事になり、父が行方を絶ったという盤糸洞(ばんしどう)にたどり着く。

そこで悟空が出会ったのは虫を自在に操る術を研究している仙人の弟子である七人の娘達。 彼女らは珍しくやってきた男二人に興味津々で早速婿取りの算段を始める。

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蜂を操る娘、蜜娘とルー娘は悟空を婿にせんとして取り合いをくりひろげる。

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始終、悟空にまとわりついては、蜜蜂と養蜂の素晴らしさを説く蜜娘(みーにゃん)。


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一方、既成事実を作ったもの勝ちとばかりに後空のもとに夜這いをかけるルー娘(るーにゃん)


しかし、悟空はこれだけモテておきながら、二人に対しあまり積極的にならず、自分から訪ねていった相手は最年長の螞娘(まーにゃん)の部屋。
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とは言っても、多少しゃべっただけで、「蜜娘達がうるさい時は、時々来てもいい?」などと意味ありげなことをいうものの、はっきりしない悟空の姿勢を見透かしたか、螞娘に「来てもいいけれど、私も女よ」と言われ、ばつ悪そうに退散する悟空。 結局それっきり。

悟空はやっぱりあねさん女房が好きなのでしょうか。 竜児女の頃の話がかなり重く、暗いのに対し、このあたりは喜劇的な物語になっています。

ところで、悟空が出会った少年二朗は実は男装していた巽二娘(そんにじょう)という少女で、この後しばらく悟空と行動を共にしますが、やっぱり特に何もなし。 二娘は明らかに悟空に好意を持っていたようですが、悟空が全く応えないのでそれ以上にならず。
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【こちまも美少年】 [【09年07月】]

いつも、ご訪問、ありがとうございます。

今日は若干天気が悪かったですが、帰り際、雲間に満月が煌々と輝いていました。
織姫と牽牛は逢えたかな・・・
白美が人間に愛想がよくなりますようにって短冊に書いておけばよかった・・・


お好み焼きの類は粉物って言うんですね。
千葉県の実家も昔からの歓楽街なので町の親分さんがいるそうです。 昔は結構その道の雰囲気の人たちが多かったけれど、最近はあまり見かけないようになりました。



さて、今日は、美少年学校に入学できて喜びもひとしおのこちま君です。


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「こちまだよ」



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「こちまもこれで美少年学校の生徒だよ」




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「やっと入学できたよ」



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「うれし~」



こちま、ちゃんといい子にしてるかな~









おまけ(ナプキンイラスト)

もうしばらくしたら、別のお気に入り作品のあらすじの紹介でも始めようかと思うのですが、もうしばし、とりとめなく・・・



成長と決意
竜児女の死後、2年後くらい。 悟空16歳くらいの頃に彼は「天竺へ・・・」という漠然たる想いを決心へと変更し、玄奘に同行を申し入れることになります。 涼州の町における、その頃の悟空。
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竜児女と一緒にいたころのいかにも子供っぽかった様子と比べると
背も伸びてずいぶん成長した感じがします。

夕焼けを背に駆け寄ってくる少女はこの頃、悟空と行動を共にしていた
巽二娘(そんにじょう)。 彼女は明らかに悟空に好意を
抱いていた様子でしたが、初心(うぶ)な二人のこと、
それ以上には発展しません(笑)


遠くからやってくる三人組はこの頃悟空と二娘が身を寄せていた
大道芸人の一座の仲間達


その一人、少年時代に故郷天竺で猿神の祭典を見た
天竺人の竺達羅(じくだつら)に決意を告げ、仲間に二娘を託し
一人玄奘に追求せんとする悟空
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悟空が決意を決めるのは、単行本で言うと六巻です。
先日までご紹介したあらすじが二巻までなので
ずっと先の話なのです。





西遊妖猿伝 大唐篇 6 (モーニングKCDX)

西遊妖猿伝 大唐篇 6 (モーニングKCDX)

  • 作者: 諸星 大二郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/03/23
  • メディア: コミック


ナプキンイラストは、強く描くと紙が破れてしまうので軽い筆圧でそっとさするようにして下絵を描いてゆきます。 ボールペンなので、下手に強く描くと、消せない濃い線が残ってしまうのもあります。 ベタ垂れを起こさない質の良いボールペンがあって初めて出来ることです。 日本の文房具ってすごいな・・・


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【ちおみペロペロ】 [【09年07月】]

いつも、ご訪問ありがとうございます。
日曜日、町が七夕祭りで大騒ぎする中、いつもどおりに生活していたmito_and_tanuです。

朝、喫茶店でモーニングコーヒーを飲みながら、漫画片手にナプキンイラストを描いているときに周りの会話で気が付いたのですが、お祭りの風物詩テキ屋の皆さんは全国いろんなところから祭りにあわせて来ているんでしょうね。


私の隣で数人の人々が、
  「おー、まだおったん?」
  「もーじき行くで。行く前に昨日の粉注文すっか確認せんとあかん」

粉??

  携帯を取り出して、、、
  「あーワシだけどな、粉な、2缶、注文するんか~?」

何屋さんなんでしょうね。 クレープ屋かお好み焼き屋??




実家の白美さん、あまり毛づくろいしてないのかなと思っていましたが、さすがは女の子。ちゃんとやってました。


白美は外に出すとビクビクで逃げ回ってしまうけど、落ち着いてれば抱っこもまんざらではなさそうだし、首輪も嫌がらずしてくれます。


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「ちおみね、 ちゃんと毛づくろいしてるデシよ」


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「ほら」


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「ぺろぺろ~ っと」


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「ぺろぺろ~」


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「ん?」


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「なんか気になるデシね」


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「ま、いっか~」


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「すりすり」


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「よっと」


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「おちまいデシ」











おまけ(ナプキンイラスト)

いつも感想ありがとうございます。
あらすじでご紹介出来る部分は僅かであり結構、省略しています。 なので、もしお気に召しましたら本屋さんで手にとって見てください(決して出版社の回し者じゃありませんよ)。


ナプキンイラストそのものは、これからも続けてみたいと思います。
一時、西遊妖猿伝のあらすじ紹介から離れるのは、このペースでイラストを描くのは結構大変でして・・・さらに、お話が長すぎて、このままでは他の漫画の紹介も出来ないな~と思ったこともあります。


とはいえ、いきなりおしまいもなんですので、ちょっと番外編。


番外編1「あねさん女房」
悟空自身、後に、あの時五行山の奥にでも逃げればとうらみごとを言っていますが、もし、最後のときに彼らが "宿命を捨てて逃げる" という選択肢を取れたらどうなったのでしょう。 悟空は竜児女としばらくの間は唐の追及を避けて静かに暮らせたかもしれません。

それが出来るくらいなら簡単なのでしょうけれど。

歌に
♪ こうとしか生きようが無い人生がある ♪
という一節がありますが。。。
そういうものなのでしょう。

でも、それが許されたら。
金箍棒はそのまま。 銀箍棒はさしずめ、天秤棒ぐらいにしか活用されず。
そんな本編のお話とは無関係な絵を一枚描いてみました。
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いつもの絵は適当なコマを選んで模写してるのですが、これは模写ではなく適当に描いたもの。 ちなみにナプキンイラストはトレースではなく、見ながら模写してます。

紙ナプキンをキャンバス代わりに使うのは、表面にエンボス加工がしてあるところが油絵用のキャンバスみたいで好きだからです。


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【美少年学校の新入生】 [【09年07月】]

いつも、ご訪問、ありがとうございます。

湘南は平塚の七夕祭りです。 うっかり気が付かずに外に出たらごった返していて大変。 早々に退散しました。 祭りは人だらけで困ります。

今日はですね、実家の美少年学校の話題です。

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「美少年学校に新入生が来たよ!」



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「新入生!?」


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「新入生ですって。」






だれ?







それはね・・・










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「こちまだよ!!」



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「こちまね、ピカピカの」



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「一年生だよ!!」




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「ごきげん~」







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「ちおみのおうちの上なんだけど。。。」




美少年学校に入学したこちま君、ちおみハウスの上でご機嫌です。






おまけ(ナプキンイラスト)
お気に入りの漫画を喫茶店の紙ナプキンに描くイラストでご紹介。


西遊妖猿伝 大唐篇 2 (モーニングKCDX)

西遊妖猿伝 大唐篇 2 (モーニングKCDX)

  • 作者: 諸星 大二郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/01
  • メディア: コミック



いよいよ、クライマックスです。


竜児女の怨みを晴らすべく、唯一人、山賊の山寨へとひた走る悟空。

夜明けとともに、唐の討伐軍もまた山塞への攻略を開始する。 正面軍を直卒するは唐の斉王李元吉。 悟空の宿敵。 一方、将軍史万宝率いる遊撃隊は後背を突かんと峻険を超え、平頂山の背後に廻る。

金角率いる山賊達の反撃を受け苦境に陥る正面軍。 大軍の投入を阻む一本道で各個撃破される軍を前にうめく斉王李元吉。 史万宝は如何にしたか!!

銀角率いる守備隊が立てこもる山寨へと唯一人、乗り込む孫悟空。 守備兵をなぎ倒し、銀角に向かって吠える。「竜児女に何をした! 貴様を挽き肉にしてやる!!」
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銀角あざ笑って言う。 「思えば、名前も聞いていなかったな。 殺す前に名ぐらい聞いてやろう。」 金箍棒を振るい、悟空、口上と共に銀角の頭骸を一撃の元に粉砕する。
「俺の名は斉天大聖 孫悟空だ!!」
斉天大聖にはならないと言っていた悟空がついに自らその名を名乗る時。
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頭目の敵とばかりに一斉に襲いかかる山賊たち。 竜児女以上の超人的怪力の前に次々と倒される。




正面軍への対応に気を取られる山塞の後背を突くべく、山寨背後に迫る史万宝軍。 静まり返る山寨に成功を確信し突入した唐軍を迎えたものは、物言わぬ死体の山だった。
一体何がここであったのか、慄然とする将軍史万宝。 そのころ、五行山への道の途中に疲れ切って正体なく寝むりこむ悟空。
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五行山、目覚めた竜児女は悟空と共に金箍棒が消え、山の霊気もまた完全に失われたことを知る。 いつか来ることを予期していた日が来た事を悟る竜児女。そしてまた、金箍棒を手にした悟空がいずれ五行山を捨ててゆくであろう事も。





平頂山を望む竜児女の目に映る唐の大軍。 平頂山を平らげた史万宝が先陣を切り、五行山へと攻め上る。 唐軍に対し唯一人の戦いを決意する竜児女。 その戦いが自らの最後の戦いであることを知りつつ。
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嗚呼(あゝ)、ここに悟空あれば。 二人、手に手を取って逃げることも可能であったろうに。 竜児女が最も彼を必要としたときに彼はかくも無力な存在であったとは。




霧が晴れた白雲洞に迫る史万宝軍。 岩橋の上に立ちふさがる竜児女。 ここは斉天大聖の聖域、通す訳にはいかないと告げる竜児女。 対峙する竜児女と将軍史万宝。
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竜児女が渾身の力を込めて飛ばした銀箍棒を受け、崩壊する大聖の石像。 白雲洞も岩橋も全てを飲み込みながら崩落が始まる。 大小の岩塊の中に飲み込まれる唐軍。
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影もなく崩れ去った白雲洞の崩落現場に竜児女の姿を求める悟空。 その目に映るものは死屍累々の唐軍の骸(むくろ)と崩落した岩岩のみ。 必死に竜児女に呼び掛ける悟空。
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悟空は岩の間についに竜児女の姿を見いだす。 しかし、今や、全てが遅かった。 
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助けんとする悟空に、もう全てが無駄。とささやく竜児女。 
悟空の腕の中、天竺へゆきたかったという最期の言葉を残し息絶える竜児女。
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「竜児女!!」
悟空の悲痛な叫びに応えるものは木霊のみ。
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せっかく得た拠り所を失い再び一人ぼっちになってしまった悟空。 
「俺にはもう、何も無い・・・
はじめから何も無かったんだ・・・
そうなる運命だったんだ・・・」
せっかく手に入れた金箍棒も五行山に残し、あてもなくさまよい、気が付けば、壷の術で飛ばされた虐殺の現場に立つ悟空。 蹄にかけられて非業の死を遂げた村民の死霊が悟空に語りかける。
「まだ残っているものがあるぞ
それは怨みだ
お前が米など持ってきたから・・・」
悲鳴を上げ、その場を逃げ去り、闇に消える悟空。





竜児女は結局最後の最後で活路を自ら閉ざしてしまいます。 迦菩提の言葉どおり、自分の心に滅ぼされてしまったともいえるでしょう。 斉天大聖に疑心を抱きながら、結局はその斉天大聖に殉じ、自らが定めた"べき論"から外れる事は出来なかったと言えましょう。

しかし、もし悟空がその場にいたら。 二人は手に手をとって逃げることも出来たかもしれません。 彼女一人ではその決断が出来なかったとしても、悟空が言えば。。。それでは西遊記にならないのですが。

竜児女の死後、金箍棒すら捨ててしまい、自暴自棄に彷徨する悟空の姿に彼にとって失ったものの大きさが窺えます。 失っただけでなく、助け得なかった自責の念もあるのでしょう。

結局、悟空の復讐は唐軍に山寨の攻略を容易ならしめ、竜児女を死に追い詰めてしまう結果にしかならなかったとも言えます。 その上、肝心な時に竜児女の助けとなることも出来なかった悟空の判断ミスは致命的と言ってしまうのは酷でしょうか。

西遊妖猿伝は竜児女のエピソードの後、いわゆるラブロマンスの話は殆どありません。 一応、それなりに女性キャラクターは登場するし、悟空はそれなりにもてるのですが、悟空自身が女性に対し大そう不調法な感じで、自分から積極的にかかわろうとする事が殆どなく、それっきりという場合が殆どです。 悟空には再び幸せを失うのが怖いからかかわりたくないのかもしれません。

多少なりとも関心を持った(といっても自分から訪ねて行って話をしたことがあるという程度ですが)女性がみな年上なのも特徴。 悟空の心の中に竜児女への想いがその後もあるからなのかもしれません。




始めたらなかなか終わらなくなり、ここまで来てしまいましたが、ここでとりあえず、このお話の紹介をおしまいにしたいと思います。
悟空はこの後、相州城で出会った易者、袁守誠や玄奘と再び出会うことになり、竜児女の最期の言葉を自身の決心へと変えてゆくことになりますが、それはまだまだ先の話です。



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