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【ミミが思うに、この赤い毛布は気持ちいのニャ】 [【09年12月】]

いつも、ご訪問、ありがとうございます。

気が付けばもう、12月も下旬に入ろうとしていますね。 あっという間に2009年も終わってしまいそう。 今日は明日の出張の準備で資料を読んだり、作ったり、会社で一日が過ぎてしまいました。


今週は実家にいけなかったので、ミミちゃんたちには会えなかったけれど、昨日は神社を訪問、三毛姉妹、大人三毛さん、くろちゃん、さびちゃんに会いました。 


溺愛猫女人さんにお誘いいただいたクリスマスパーティーの写真も現像したのですが、まだ整理が出来ず、もう少ししてからのご紹介になりそう。 本当のクリスマスごろかな。。。



ミミちゃん、大好きなえんじの毛布の上でお昼寝中。
ミミちゃんはしっぽの先だけ真っ白で、他は全部茶色の縞々です。
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このしっぽの先は呼ぶとピコピコって動くんです。
寝ていてもちゃんとしっぽのお返事はしてくれるんですよね。
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あ、ちょっと起きたかな?
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またまたネムネム・・・
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とっても気持ちよさそうです。
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ミミちゃんも捨て猫だったけど、きっと今は幸せかな。
少し狭い家ですけど。
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ナプキンイラスト
お気に入りの漫画を、喫茶店の紙ナプキンに描くイラストでご紹介



昨日に引き続き、諸星大二郎先生の妖怪ハンターより「海竜祭の夜」をご紹介します。
海竜祭の夜―妖怪ハンター (Jump super ace)

海竜祭の夜―妖怪ハンター (Jump super ace)

  • 作者: 諸星 大二郎
  • 出版社/メーカー: 創美社
  • 発売日: 1988/07
  • メディア: コミック

前回はこちら

さあ、前回に引き続き、疾風怒涛の勢いで最後まで行きますよ。


加美島の不思議な祭り海竜祭を研究のために訪れた稗田教授。
予想以上に重苦しく、賑わいを欠く祭りの夜、
嵐の中、海竜を見届けんと岬へ向かう稗田。
その稗田の耳に入ったのは彦ジイが奏でる琵琶の音と平家物語の朗詠だった。


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今日こそは、あんとく様のお迎えが来る。 もう逃げられない。彦ジイは正一に告げる。







今日は、旧暦の三月二十四日・・・
安徳天皇の命日・・・
「あんとく様とは安徳天皇なのか?」
「だが、安徳天皇が死んだのは壇ノ浦だ。」

稗田の言葉に彦ジイは答える。



「海はつながっとるけん・・・」
「この島かて お迎えからは逃げられん・・・」





彦ジイが見つめる怒涛が砕ける岬・・・
その岬に建てられた鳥居の列は半ばから倒れていた。。。



「大変だ、鳥居が倒れてる!!」
「海竜が出ていかない!!」
色を失う正一


「海竜様が島に入ってきてしまうぞ!」
正一の叫びに地震にも蟄居して姿を見せなかった村の衆が
あわてて戸外へと駆け出す。
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「海竜祭は安徳天皇の鎮魂祭なんだ・・・」
「安徳天皇が死して海竜になったのか・・・」


鳥居に取り付いて倒れた鳥居を立て直そうとする村人達。
鳥居を立て直そうとしていた男が逆巻く波間を指差し
恐怖に満ちた顔で叫ぶ。
「あ・・・あんとく様だぁ!」


嵐の中、彦ジイの琵琶が響き、平家物語の朗詠は続く。
「行方も知れず平家の舟は・・・」
「あるいは沈み、あるいは漂ひ・・・」







並ぶ鳥居の先に山のように押し寄せる波濤を切り裂いて
それはやってきた。

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波に洗われながら、うねりよってくるその背中・・・


逃げ散る村の衆・・・


「あわてるな! あれはただの海蛇だ!」
叫んだ稗田は、海蛇の背後に恐ろしいものを見る・・・
海が盛り上がってくる・・・
「あの波は・・・」


なおも彦ジイの朗詠は続く
「二位殿、この有様をご覧じて神璽(しんし)を脇にはさみ」
「宝剣を腰に差し、主上を抱き奉って・・・」



「みんな逃げろ! 浜に近寄るな!」
叫ぶ稗田の耳に正一の声が響く




「あんとく様! お許しを!!」





・・・

二位殿、やがて抱き奉り
浪の下にも都のさぶらうぞとなぐさめ
たてまって ちいろの底へぞ いり給ふ・・・

・・・

悲しき哉 無常の春の風
たちまちに 花の御姿を散らし
分段のあらき浪 玉体をしずめたてまつる・・・


・・・







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全てが波に飲み込まれ、生き残ったのは稗田と数名だけだった。
加美島の近くの深海を震源とした地震による
津波の結果である・・・



正一が見たものはあんとく様だったのか。
それは、海原の底で海竜と化した安徳天皇の魂だったのか。


・・・

・・・






海竜祭に神主があげた祝詞は

「青海の原の底深き海神の宮におはします君に・・・」
「・・・しかれども打ち物なく五(いつくさ)の兵(つはもの)揃わず」
「今しばらくのご猶予を賜りて・・・」
「青海原の底へ帰り忌み静まり給へ・・・」

と続いています。

平家の落人である加美島の人々にとって、
安徳天皇を奉じて平家を再興することこそが必須の使命であったのでしょう。

しかし、時と共にその気運も失われ
あんとく様にその場しのぎの言い訳として
「武器もなく、兵も揃わず」
「今しばらくの猶予を」
といい続ける事になったのかもしれません。



妖怪ハンターシリーズは伝奇物語というジャンルだと思いますが、なんともすっきりしないゾクゾクするような、納得しきれない結末が多いのです。 でも、それがまた、読み終えた後にも後を引くなにかがあるような気がします。


イラストは紙ナプキンにボールペンで描いて、それをスキャナで600dpiでRGBで読み込み、その後で縮小とJPG化をしています。はじめはJPGでスキャンしてたのですが劣化がひどいので。
この暗い画面を網掛けを重ねて重ねて重ねて・・・描いてゆくのが大変なのです(笑)。


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コメント 5

soichiro

しっぽの先でのお返事、たまらなく好きなしぐさのひとつです♪
by soichiro (2009-12-21 11:22) 

はなちゃい

赤と茶色のコントラストがヌクヌク&幸せ倍増!!!
by はなちゃい (2009-12-21 16:00) 

りる

あああ怖い!話を知っても怖い!
まず、絵が怖いんでしょうね。
それから、普段目を向けないようにしているものへの畏れ。
ゾクゾクさせていただきました!
次回も楽しみにしています。

ミミちゃんのお手々、毛布につっぱってますが、
モミモミしながら寝ちゃったのでしょうか(^‐^*)

by りる (2009-12-21 22:25) 

Rae

ぬおー!怖い!!
あんとく様だったのかしらー…よくわからないものってそれだけで怖いですよね…。
ミミちゃんも呼ぶと尻尾で返事してくれるんですね(#^。^#)
by Rae (2009-12-21 23:18) 

TAKUMA

ミミちゃんと目が合ったら眠くなって…。
ニャい眠術かな?。
by TAKUMA (2009-12-22 12:51) 

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