【猫缶チェック】 [【08年10月】]
いつも、ご訪問ありがとうございます。
ここのところ実家の猫たちのお話でしたので、たまには外猫さんのこと。
外猫さんにご飯を持って行くときに鞄に猫缶とか、水筒の水とか、焼き鰹とかを入れてゆきます。 いつも決まった鞄があって、これは以前横浜で買ったものなのですが、これを使っています。
写真に写っているのがその鞄。 持って行くと早速三毛(姉)検査官がやってきて、内容チェック。
「今日の鞄の中身は何かニャ? ちゃんと缶詰入ってるかニャ?」
猫さん達はちゃんと行儀よく配膳を待っていてくれます。 きちんと気にかけてくれている人たちがいるから安心してゆとりを持っているのでしょう。
準備の間、猫さん達はちょっと離れたところでチョコンと待っている事が多いです。
三毛姉さんは木の下とか草の茂っている所にちょっと離れて待っているのがいつもの定位置。 そこにお皿を持っていってあげます。
「早く準備するニャ」
三毛(妹)さんはもっと近くの足元をウロウロしている。 ちょっと手を出すとびっくりして飛びのいてしまうけど。
「ご飯は大盛りでね。」
三毛(妹)さんは小柄な割にはよく食べます。 三毛(姉)さんは小食。
ここの外猫さん達はボランティアの方達のおかげで不妊手術や去勢手術も済んでいます。 彼らの小さな幸せが近隣の人たちの優しさに支えられて長く続きますように。
ここは車どおりは少ないけれどみんな事故には気をつけて。
プチポンもりおか
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モリ君、ギンちゃん、イネちゃんは里親さんが決まったそうです。
プチポンもりおかさんには他にも里親さんを待っている子達がいます
ぜひ上のリンクをご覧になってください。
書き留めるべきことかどうか迷ったけれど、こんなことが少しでも減って欲しいと思うし、無かった事にしてしまうには悲しすぎることなので。
人間に予感とかいう能力は正確には無いだろうけれど、その日は特別だった。朝、会社に行く電車の中でとても具合が悪く、手が痺れ、そのうちに内臓全体が冷たくなってきて目の前の視界が壊れたテレビのように粒子に分解してゆく。明らかに異常な貧血状態になった。 しばらく休んでどうにか動ける状態になって歩いていった先にその子はいた。
とおりがかりには道の片隅に忘れられたぬいぐるみのような姿。 茶色い毛皮に包まれた小さな体がうつぶせに横たわっていた。 片手を頭の上に伸ばし、反対の手を広げて、まるで、名前を呼ばれた子供が手を上げるような格好で。 頭のあたりの路面に溜まった妙に非現実的なほど鮮やかな血溜まりを除いては、まるでぬいぐるみが転がっているようだった。
どうするべきなのか、迷った。 いや、見るからにその小さな体にもう命がとどまっていないであろう事は予想できたが、そのまま立ち去る事ができなかった。 先ほどの不調もあり、意識が混乱してその場に立ったまま5m程先のその場を見ていた。 誰も気にしないように、その子の体の上を跨ぎ越してゆく。
傍に寄る。立ち止まる、かがんで子猫の体を抱き上げる。 全てがもう遅いのだ。遅すぎたのだという事が確認できたに過ぎない。 すでに硬くなった体がそれを物語っている。 おそらく、車に轢かれたのだろう。 生まれてまだ2ヶ月くらいか。あまりに短い一生。外猫だろうか。 おそらくそうだろう。 子猫の体にハンカチをかける。 そのときはそれしかできなかった。 それ以上の事ができずにその場を去ってしまった。
いま私は後悔している。 それだけしかしなかったことを。 言い訳するのは簡単だ。 でもそれでよかったのか。 忘れるべきでないと思うから書き留める。
みんな食事を待っていますね(^○^)
亡くなる姿・・・
忘れないようにしましょう。短い猫生、思い出してあげないとかわいそう。
ご冥福をお祈りします。虹の橋の向こうでたくさんの猫たちと遊んでね。
by green_blue_sky (2008-10-08 23:43)
猫の悲しい姿は日常でよく出くわしてしまいます。
悲しい・・とっても悲しいですが、そうやって心を痛めてくれた存在があるということが亡くなった猫への弔いになると思ってます。
ハンカチを掛けてあげる優しさ・・・ありがとうと言いたいです。
by まぐろとわさび (2008-10-09 07:31)
三毛姉さん、体格いいですね。かっこいいです。
つらいことだらけだったかもしれませんが、最後にmito_and_tanuさんの
愛に触れたことで、その子はきっとヒトを見直してくれたかもしれませんね。
by soichiro (2008-10-09 10:23)
みんなお利口にご飯をまってますね(^^)
みなさんも仰ってますが、素通りしてしまう人が多い中、気にかけてくれた人が居たということでその子はきっと喜んでると思います。
外で暮らす環境にさせてしまった責任は人間みんなにありますね。過酷な状況を強いらせてしまって、猫たちには申し訳ないです。
by Rae (2008-10-09 18:54)
コメントくださった皆さんへ
コメントありがとうございます。
皆さんの言葉に感謝します。
その日の夜にもう一度現場に行きました。夜に雨が降り出したので、もし、そのままだったらあまりに気の毒だったので。
でも、そのときには現場は取り片付けられて、痕跡も雨が洗い流したのか、何もありませんでした。 小さな命がそこで消えてしまったことは、その現場を取り片付けてくれた人も含めてきっといくつかの人の心には残ったと思います。
今度生まれるときは幸せな生活をしてくれますように。
コメント本当にありがとうございます。
by mito_and_tanu (2008-10-09 19:13)
はじめまして
外猫さんたちは本当に過酷な環境で
生き抜いているんだと
改めて感じました
そんな中で
mito_and_tanuさんのような
やさしさというか強さはおおきな力になるのだと思います
僕も見習います
by チュウミツメロディー (2008-10-11 10:06)
尊い優しさ。その暖かさに包まれて子猫は旅立つことができたのですね。
by サヴァ (2008-10-14 10:23)