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【美少年学校の新入生】 [【09年07月】]

いつも、ご訪問、ありがとうございます。

湘南は平塚の七夕祭りです。 うっかり気が付かずに外に出たらごった返していて大変。 早々に退散しました。 祭りは人だらけで困ります。

今日はですね、実家の美少年学校の話題です。

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「美少年学校に新入生が来たよ!」



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「新入生!?」


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「新入生ですって。」






だれ?







それはね・・・










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「こちまだよ!!」



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「こちまね、ピカピカの」



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「一年生だよ!!」




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「ごきげん~」







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「ちおみのおうちの上なんだけど。。。」




美少年学校に入学したこちま君、ちおみハウスの上でご機嫌です。






おまけ(ナプキンイラスト)
お気に入りの漫画を喫茶店の紙ナプキンに描くイラストでご紹介。


西遊妖猿伝 大唐篇 2 (モーニングKCDX)

西遊妖猿伝 大唐篇 2 (モーニングKCDX)

  • 作者: 諸星 大二郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/01
  • メディア: コミック



いよいよ、クライマックスです。


竜児女の怨みを晴らすべく、唯一人、山賊の山寨へとひた走る悟空。

夜明けとともに、唐の討伐軍もまた山塞への攻略を開始する。 正面軍を直卒するは唐の斉王李元吉。 悟空の宿敵。 一方、将軍史万宝率いる遊撃隊は後背を突かんと峻険を超え、平頂山の背後に廻る。

金角率いる山賊達の反撃を受け苦境に陥る正面軍。 大軍の投入を阻む一本道で各個撃破される軍を前にうめく斉王李元吉。 史万宝は如何にしたか!!

銀角率いる守備隊が立てこもる山寨へと唯一人、乗り込む孫悟空。 守備兵をなぎ倒し、銀角に向かって吠える。「竜児女に何をした! 貴様を挽き肉にしてやる!!」
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銀角あざ笑って言う。 「思えば、名前も聞いていなかったな。 殺す前に名ぐらい聞いてやろう。」 金箍棒を振るい、悟空、口上と共に銀角の頭骸を一撃の元に粉砕する。
「俺の名は斉天大聖 孫悟空だ!!」
斉天大聖にはならないと言っていた悟空がついに自らその名を名乗る時。
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頭目の敵とばかりに一斉に襲いかかる山賊たち。 竜児女以上の超人的怪力の前に次々と倒される。




正面軍への対応に気を取られる山塞の後背を突くべく、山寨背後に迫る史万宝軍。 静まり返る山寨に成功を確信し突入した唐軍を迎えたものは、物言わぬ死体の山だった。
一体何がここであったのか、慄然とする将軍史万宝。 そのころ、五行山への道の途中に疲れ切って正体なく寝むりこむ悟空。
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五行山、目覚めた竜児女は悟空と共に金箍棒が消え、山の霊気もまた完全に失われたことを知る。 いつか来ることを予期していた日が来た事を悟る竜児女。そしてまた、金箍棒を手にした悟空がいずれ五行山を捨ててゆくであろう事も。





平頂山を望む竜児女の目に映る唐の大軍。 平頂山を平らげた史万宝が先陣を切り、五行山へと攻め上る。 唐軍に対し唯一人の戦いを決意する竜児女。 その戦いが自らの最後の戦いであることを知りつつ。
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嗚呼(あゝ)、ここに悟空あれば。 二人、手に手を取って逃げることも可能であったろうに。 竜児女が最も彼を必要としたときに彼はかくも無力な存在であったとは。




霧が晴れた白雲洞に迫る史万宝軍。 岩橋の上に立ちふさがる竜児女。 ここは斉天大聖の聖域、通す訳にはいかないと告げる竜児女。 対峙する竜児女と将軍史万宝。
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竜児女が渾身の力を込めて飛ばした銀箍棒を受け、崩壊する大聖の石像。 白雲洞も岩橋も全てを飲み込みながら崩落が始まる。 大小の岩塊の中に飲み込まれる唐軍。
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影もなく崩れ去った白雲洞の崩落現場に竜児女の姿を求める悟空。 その目に映るものは死屍累々の唐軍の骸(むくろ)と崩落した岩岩のみ。 必死に竜児女に呼び掛ける悟空。
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悟空は岩の間についに竜児女の姿を見いだす。 しかし、今や、全てが遅かった。 
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助けんとする悟空に、もう全てが無駄。とささやく竜児女。 
悟空の腕の中、天竺へゆきたかったという最期の言葉を残し息絶える竜児女。
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「竜児女!!」
悟空の悲痛な叫びに応えるものは木霊のみ。
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せっかく得た拠り所を失い再び一人ぼっちになってしまった悟空。 
「俺にはもう、何も無い・・・
はじめから何も無かったんだ・・・
そうなる運命だったんだ・・・」
せっかく手に入れた金箍棒も五行山に残し、あてもなくさまよい、気が付けば、壷の術で飛ばされた虐殺の現場に立つ悟空。 蹄にかけられて非業の死を遂げた村民の死霊が悟空に語りかける。
「まだ残っているものがあるぞ
それは怨みだ
お前が米など持ってきたから・・・」
悲鳴を上げ、その場を逃げ去り、闇に消える悟空。





竜児女は結局最後の最後で活路を自ら閉ざしてしまいます。 迦菩提の言葉どおり、自分の心に滅ぼされてしまったともいえるでしょう。 斉天大聖に疑心を抱きながら、結局はその斉天大聖に殉じ、自らが定めた"べき論"から外れる事は出来なかったと言えましょう。

しかし、もし悟空がその場にいたら。 二人は手に手をとって逃げることも出来たかもしれません。 彼女一人ではその決断が出来なかったとしても、悟空が言えば。。。それでは西遊記にならないのですが。

竜児女の死後、金箍棒すら捨ててしまい、自暴自棄に彷徨する悟空の姿に彼にとって失ったものの大きさが窺えます。 失っただけでなく、助け得なかった自責の念もあるのでしょう。

結局、悟空の復讐は唐軍に山寨の攻略を容易ならしめ、竜児女を死に追い詰めてしまう結果にしかならなかったとも言えます。 その上、肝心な時に竜児女の助けとなることも出来なかった悟空の判断ミスは致命的と言ってしまうのは酷でしょうか。

西遊妖猿伝は竜児女のエピソードの後、いわゆるラブロマンスの話は殆どありません。 一応、それなりに女性キャラクターは登場するし、悟空はそれなりにもてるのですが、悟空自身が女性に対し大そう不調法な感じで、自分から積極的にかかわろうとする事が殆どなく、それっきりという場合が殆どです。 悟空には再び幸せを失うのが怖いからかかわりたくないのかもしれません。

多少なりとも関心を持った(といっても自分から訪ねて行って話をしたことがあるという程度ですが)女性がみな年上なのも特徴。 悟空の心の中に竜児女への想いがその後もあるからなのかもしれません。




始めたらなかなか終わらなくなり、ここまで来てしまいましたが、ここでとりあえず、このお話の紹介をおしまいにしたいと思います。
悟空はこの後、相州城で出会った易者、袁守誠や玄奘と再び出会うことになり、竜児女の最期の言葉を自身の決心へと変えてゆくことになりますが、それはまだまだ先の話です。



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コメント 7

りる

小縞ちゃん!
ついに、いい子になって、美少年学校に入学許可が出たのですね!
おめでとうございます♪
これからも、いい子で過ごしでね、こちまちゃん(^^)
by りる (2009-07-05 02:30) 

misuke-yota

こちまちゃん入学おめでとう!
やんちゃな新入生ですね(^_-)
by misuke-yota (2009-07-05 08:47) 

green_blue_sky

こちまちゃん、入学おめでとう~

平塚、見に行きたいけど、今年も行けない(;^_^A アセアセ・・・
by green_blue_sky (2009-07-05 09:45) 

ぜいにくん

平塚の七夕、1回行ってみたいですが
人混みはキツイですね。。

そういえば昨日は、横須賀方面に花火が見えましたが
独立記念日だったのですね。
by ぜいにくん (2009-07-05 19:32) 

べっこら

こしまくんおめでとうございます。
しろみちゃん、首輪嫌がらないんですね。いいお顔しています。
可愛いですね。
そうか、平塚は七夕ですよね。私の地域はなぜか8月の第一土日なんですよ
by べっこら (2009-07-05 22:19) 

ANKO

ああー平塚の七夕 行きました、
大昔。
こちまちゃん かわいいにゃー
by ANKO (2009-07-05 23:30) 

Rae

こちまくん、入学おめでと~~!!
美少年学校に入学したからには、いたずらはもうできませんよ~~(笑)
夏祭りの時期ですねー。
雰囲気は楽しいけど、人ごみにつかれちゃいますね(苦笑)

やっぱり…
竜児女さん(T_T)
だけど、誰かに殺されるのかと思ってました。
あのお坊さんが言ってたことがここにつながるんですね…
いったんはここでナプキンイラストはおしまいなんですね。
へっぽこな感想しか書けませんでしたけど、とても楽しみにしておりました。
ありがとうございました♪
by Rae (2009-07-06 22:19) 

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